感染症発生動向調査結果(2025年 第28週)

2025年第28週(7月7日~7月13日)(PDF:383KB)(別ウインドウで開く)
感染症別グラフ(2025年)(PDF:344KB)

感染症発生動向調査結果(2025年 第28週)のまとめ

今週のまとめ

  • A群溶連菌:減少
  • 感染性胃腸炎:増加傾向
  • 水痘:増えなかった
  • 手足口病:著増
  • 伝染性紅斑(りんご病):減らず、むしろやや増(警報レベル)
  • 新型コロナ:増加
  • 急性呼吸器感染症:やや減少
  • 流行性角結膜炎:増加
  • RSウイルス感染症:出てきた
  • ヘルパンギーナ:ちょっとずつ増えてきた

A群溶連菌:減少

A群溶連菌は先週より減少。増加するかと思っていましたが、増えず。
ただ、例年よりは引き続き患者数が多い状態が続いているので注意が必要です。

感染性胃腸炎:増加傾向

感染性胃腸炎は増加傾向です。
未就学のお子さんを中心に流行していましたが、今週は6歳以上の患者さんが増加しており、小学校低学年の患者が増えています。
もうすぐ夏休み。逃げ切り期待です。

水痘:増えなかった

水痘は増えるかと思いきや、増えませんでした。

手足口病:著増

手足口病は先週までと比べ3倍以上に著増しましたが、それでも昨年の大流行に比べれば可愛いものです。1〜5歳の未就学児に感染が広がっています。
この世代は保育園通園の子が多いので、夏休みになっても流行が続く可能性があります。感染に十分注意してください。

新型コロナ:増加

新型コロナは引き続きちょっとずつ増加しています。
大人中心ですが、やや感染している世代が広がっている印象です。

RSウイルス感染症:出てきた

例年より遅くて少ないですが、RSウイルス感染症の報告が増えてきました。
小児科の医師のMLでも発生の報告が出ています。
これから流行するかもしれません。

総括

新型コロナが増えてきました。
以前のように肺炎を起こしたりして命を脅かすようなウイルスではなくなっている印象ですが、発熱と咳が長く続く厄介さはあります。引き続き感染予防に努めてください。

とはいえ、全体としては大きな流行がなく、現時点ではここ数年で最も落ち着いた7月という印象です。